見守る会について

私たち牛窓のスナメリを見守る会が活動のベースとしているのは岡山県の東南に位置する瀬戸内市牛窓町です。 この牛窓町が目前で接する瀬戸内海は日本最大の内海であり、これまでに人々の暮らしに密着した海として、その沿岸域に生活する多くのものに多大な利益を供与してきました。 また、この海に浮かぶたくさんの島や複雑に流れる潮流は、特有の豊かな自然環境をも作り出しています。

近年のこの海の環境は、私たちの生活様式の変遷に呼応するかのごとく、その状況を様々に変化させてきました。 この海は、あまりにも人の暮らしに近く、かつて私たちの国が高度経済成長にあった最中、特にその後期には海水が人の出す有害な排水等で汚染され、周辺に暮らすあらゆるものがその影響を受け、人々の生活にも暗い陰を落としました。 この時代、私たちの国は、経済発展の陰で水質汚染等に起因した深刻な公害病が発生するという暗澹たる側面も持ち合わせていました。 しかしこういった側面は、失われいく本来の自然環境の大切さを多くの人に気づかせる機会となり、その大切さに気づいた私たちは、その後、劣悪な環境を脱し、改善を図るため人智を尽くしてきました。 結果、私たちは環境に負担をかけにくい経済社会を作りだし、今日の繁栄を迎えています。 瀬戸内海においても厳しい排水の規制や下水処理の施設を充実させることなどにより、環境の回復が進み、今では一時のような「汚れた海」という印象が薄れてきています。 しかしながら、依然として、スナメリを始め、そこに生息する生物は減少の一途を辿っており、漁業関係者等から水産資源の枯渇を嘆く声が止むことはありません。

私たち『牛窓のスナメリを見守る会』では、このような背景の中、この海の環境とそこに生息する生物を保全することは、より多くの人々がこれまで以上にこの海の豊かな自然環境を享受し、恩恵を得るため、極めて重要かつ意義のあることと考えています。

私たちが見守る対象として掲げているスナメリは、この海に生息する海洋生物の食物連鎖の頂点に位置し、生息する唯一の哺乳類でもあります。 私たちは、このスナメリを環境保全の象徴的存在と位置づけ、その生息実態を注視し、保護を提唱する活動を行っています。 私たちは、スナメリを通じて、より多くの地域住民が瀬戸内海の自然環境に関心を抱くことを願っています。 そして、そのことが、瀬戸内海の環境全般の保全につながるものと考えています。

発足時の主要メンバーは、専門的な知識を持ち合わせない人間ばかりでしたが、発足に至る立案段階より後押しをいただいた天野雅男長崎大学水産学部教授の監修のもと、暗中模索ながらも発足初年度となる2008年、初めての実態調査を実施することができました。 7月から9月にかけての約3ヶ月という短い期間ではありましたが、会として大変、貴重な経験を得る結果となりました。 特に、調査環境の構築において様々な経験則を入手できたことは大きな収穫でした。 私たちは、この年の調査を参考として今後さらに充実した活動を実施しようと、調査計画を立案しています。


牛窓のスナメリを見守る会
代表 小野塚昌博

代表

小野塚昌博/代表

普段は牛窓でシーカヤックのツアーガイドをやっていて、日々、瀬戸内海に触れて生活しています。
「この海の魅力に惹かれるにつれ、少々荒んだ海の状況が自分の中でクロースアップされていました。何とかこの状況を打開することは出来ないかと考えること5年半、2008年の春に会を立ち上げ、ようやく具体的なアクションに取り組めました。以来細々と活動を続けています。 いろいろありますが、汚いよりきれいな方が気持ちよいですよね。これからもいろんな人と協力して、単純に今よりも更にきれいな瀬戸内海を目指して活動していきたいです。」

江戸時代の瀬戸内海をカヤックで漕ぐことが目下の夢。

 

副代表

櫻井純哉/副代表

牛窓で学習塾をやっています。
スナメリと同じぐらい貴重かもしれない牛窓の子供たちに、郷土の自然のすばらしさを伝えようと、日々奮闘中。
カーボンフレームのフィットネスバイクとインサイトが普段の足。

 

コアメンバー

生島嘉弘

普段は牛窓の前島にある広大な教育施設『啓明学院前島キャンプ』の管理をしています。
啓明学院は、兵庫県にある私立の学校で、見守る会の活動には学校としてもさまざまな協力をいただいています。
この人と啓明学院の理解、協力なしには会の運営ままならず、というぐらいお世話になっています。

 

コアメンバー

中島和子

瀬戸内沿岸のとある町でOLやってます。
ひょんなことからスナメリに興味を持ち、ひょんなことから会の活動に参加し、今はすっかり主要メンバーとして活動をしています。几帳面な性格と誠実さが買われ会計担当です。

 

コアメンバー

猪俣仁

兵庫県で某大手企業のエンジニアをやってます。
筋金入りの鯨類ウォッチャーで日本はおろかカナダやニュージーランドまで鯨類に逢うために出かけていきます。ウォッチャーとしての観察眼は超一流で、発見するのがとても難しいスナメリを百発百中でショットします。 日の出から日の入りまで1日ウォッチングすることを何とも思わない、観察者の鑑のような人で、高知のホエールウォッチングのボランティアガイドも時々やってます。 定年後、セールボートで世界中のクジラを見に行くことを目指し、目下、航海術修行中。
「それではみなさん、牛窓でお会いしましょう。」

 

コアメンバー

多田英行

大学で獣医学を学び、現在は県内の公共機関に勤務しています。
おそらく主要メンバーの中では、一番まとも(?)に生き物について勉強してきています。非常にわかりやすい観察レポートがこれまでの経験を物語ります。当たり前だと思いますが、生き物全般に造詣が深く、特に鳥類に長けています。 錦海塩田跡地で鳥の観察をしながらスナメリも観察するという仙人のような離れ業をやってのけます。 ウォッチャーとしての観察眼は言わずもがな超一流です。

 

コアメンバー

根本拓磨

見守る会キャンパスユニットの部長です。岡山理科大理学部動物学科4年。現在就活中。
卒業研究や就活に忙しい中、キャンパスユニット初代部長として、ユニット立ち上げに尽力しました。卒研の対象は「アカメ」です。

 

コアメンバー

田上陽与

見守る会キャンパスユニットの副部長です。岡山理科大理学部動物学科4年。現在就活中。
卒業研究や就活に忙しい中、根本部長と協力して、ユニット立ち上げに尽力しました。美術部所属ゆえ、会のイベントパンフレットにスナメリイラストを描いたりしています。卒研の対象は「昆虫」です。

 

コアメンバー

吉里唯

見守る会キャンパスユニットの次期部長です。
岡山理科大理学部動物学科在籍。
福岡県糟屋郡出身
旺盛な好奇心が際立つActive girl。繊細な行動力と鋭利な突破力は会の活動にパワーをもたらします。

 

コアメンバー

岩田真季

見守る会キャンパスユニットの次期副部長です。
岡山理科大理学部動物学科在籍。
香川県高松市出身
時折、意味不明な文章を口にするMystic girl。少々変わった思考力で会の活動に新風を吹き込みます。

天野教授

天野雅男

長崎大学水産学部教授

鯨類が専門。日々、大学の調査船などに乗り込み、忙しく海の上を闊歩(?)されています。とても親しみやすい教授で、私たちは『スナメリ博士』と勝手に呼ばせてもらっています。さりげない言葉の中にも含蓄が溢れていて、研究者としての実力に全幅の信頼を寄せています。そして、たぶん、本当に鯨たちがお好きなんだろうと思います。先生の教え子が牛窓でおそらく初めてとなる調査を実施し、報告書をまとめました。その調査が会の活動の始まりともなっています。
牛窓でシーカヤックを漕いでいただいたことはあるのですが、残念ながらその時にはスナメリに遭遇してもらえませんでした。 

 

中村清美

中村清美

水族館学芸員 スナメリ、その他の調査に傾倒中。
大学卒業後、財団法人下関海洋科学アカデミーにおいて、教育普及や飼育、調査活動などを行う。その後、させぼパール・シー株式会社を経て、現在は、神戸市立須磨海浜水族園の学芸員として在職中。

「スナメリと生活を共にしだして、いつのまにか10年ちょっとが経ちました。スナメリを通して、いろいろな人たちと知り合うことができました。スナメリから多くのことを教えてもらっています。苦しめられることもたくさんありますが、スナメリに感謝!の気持でいっぱいです。」

学生時代より瀬戸内海(山口方面)でスナメリの調査研究をされていて、私たちからすると大先輩。現場に従事した貴重な体験から様々な実りあるアドバイスをいただいてます。シーカヤックを漕いで牛窓のスナメリに遭遇した経験有りです。

 

亀崎教授

亀崎直樹

++++Special Thanks++++

日本ウミガメ協議会会長
神戸市立須磨海浜水族園園長
東京大学大学院農学生命科学研究科客員准教授・IUCN種の保存委員会委員MarineTurtle Specialist Group・国際ウミガメ学会理事

そう、なぜかウミガメの先生です。実は、亀崎先生は見守る会の生みの親とも言える方。亀崎先生と当会の現会長が、とある環境保護イベントで出会ったのが事の始まりでした。前述の2名のスペシャリストも亀崎先生の紹介によります。日本のウミガメ研究の第一人者で、忙しく、それこそ世界中を飛び回っていらっしゃいます。シーカヤックを漕いで牛窓のスナメリに遭遇した経験有りです!!

キャンパスユニット

見守る会には、学生が主体となり組織する「キャンパスユニット」があります。現在、岡山理科大学理学部動物学科に在籍する学生が中心となって活動を行っています。
この春(2012年)より活動をはじめましたので、みんなで試行錯誤を繰り返しているところです。ヨチヨチ歩きですが、少しずつさまざまなことにチャレンジしていこうとフィールドワークにも積極的に出かけています。
学生さんで興味のある方は、ぜひ一度ご連絡ください。

キャンパスユニット キャンパスユニット
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